いつの世も、強者が弱者を
当たり前のように食らい、
弱者は泣き寝入りすること
が常だ。
しかし復讐は違う。
自分を、汚い手口で落とし
入れ、悲惨な目に合わせた
強者に、弱者が牙をむく。
さそりは鋭い毒針を死角か
ら刺す。
「女囚さそり」とはよく
名付けたものだ。
憎い 口惜しい 許せない
消すに 消えない 忘れられない
尽きぬ つきぬ 尽きぬ 女の怨み節
細身の体にストレートロング
の髪、黒で統一した服と帽子、
その姿はまさに、女囚さそり。
怨み節
1972年(昭和47年)
梶芽衣子
作詞:伊藤俊也
作曲:菊地俊輔
女囚さそり 701号怨み節の主題歌
怨み節 梶 芽衣子
目は口ほどにものを言う
という言葉があり、
梶芽衣子のスレンダー体形と
目力は「さそり」シリーズ
のハマリ役となる。
「怨み節」は海外でも有名。
なぜかというと、アメリカの
映画監督クエンティン・
タランティーノが梶芽衣子の
大ファンということで、
2003年に話題になったキル・
ビルのエンディングソングに
「怨み節」を起用したからだ。
梶芽衣子は専業主婦になると
いう願望があったが、「さそり」
シリーズが大ヒットで忙しく
なり、婚約者と結婚までいた
らなかったという。
その分、映画に全身全霊を
かけ、今の実績がある。
梶芽衣子の信条は、
「媚びない、めげない、
挫けない」