最愛の女への情熱を断ち切る
ために男はひとりで旅に出る。
しかし、悲壮な決意とは裏腹
に遠く離れるほど愛しさが沸
き上がってくる。
「みちのくひとり旅」
なぜ未練をも断ち切らなけ
ればならないのか?
自分の力量では幸せにでき
ないと考えたからなのか?
歌の後半のサビでは、男の
葛藤が魂の叫びとなり自分
に言い聞かすように最後を
締めくくる。
みちのくひとり旅
1980年
山本譲二
作詞:市場馨
作曲:三島大輔
編曲:斉藤恒夫
第23回日本レコード大賞 ロング・セラー賞
みちのくひとり旅 山本譲二
不遇の下積み時代を経ても
なかなかヒットに恵まれない
山本に、この曲で駄目なら
もう諦めろと北島三郎から
言われ、発売から2か月以上
が経過した。
しかし大きな話題には遠く
運命の女神に見放されたかに
見えたが・・・
10か月を経過した頃、「夜の
ヒットスタジオ」で一気に火が
付いた。
そしてついに、この曲で
『第32回NHK紅白歌合戦』に
初出場を果たす。