防人という任務は中国や朝鮮
から攻めこんでくるのを防ぐ
ために配置される3年任期の
兵役で、敵からの侵入経路で
ある北九州を守るために屈強
な者が多いといわれる東海や
関東地方などの遠方からわざ
わざ徴兵しました。
徴兵された一般庶民は戦闘に
関しては素人の農業や魚師な
どで、急に遠方に行かされる
ので、それまで一緒に暮らし
ていた妻や子供、家族とは当
分会えなくなる。
そして今のように通信手段も
ないし、生きて帰れる保証も
ない。
そんな悲しさ、やるせなさを
歌にしたものが「万葉集」の
中にあります。
「万葉集」には天皇、貴族か
ら農民、大道芸人、防人など、
さまざまな身分の人々が詠ん
だ歌が収められており、作者
不詳の和歌も2100首以上
あるといいます。
そして「万葉集」には防人のた
めに徴用された兵や家族が、残
された家族の無事を祈る気持ち
や家族と離れる寂しさを詠んだ
悲しい歌が100首以上収録さ
れており、防人歌と総称されて
います。
「防人の詩」は日本に現存する
最古の和歌集である「万葉集」
弟16巻弟3852番に基づい
て作詞され、すべての生命の意
味を問いかけたものになってい
ます。
人として生きる苦しみ、老いて
ゆく悲しみ、病の苦しみ、死に
ゆく悲しみ、この4つの苦しみ
からは逃れることはできないが
わずかな生命のきらめきは信じ
たいと思うというところに救わ
れます。
防人の詩
1980年
さだまさし
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
映画『二百三高地』主題歌。
防人の詩 さだまさし
地球上の生物だけではなく、
地球という惑星自体が一つ
の生命体であって、周期ご
とに生死を繰り返している
のではないか。
海、山、風、空の状態も昨日
と同じではない。
春、夏、秋、冬の状況も昨日
と同じではない。
故郷、自分の環境も日々変化
している。
愛、心、の変化も他から影響
を受けてくる。