２０２２北京オリンピックに
おいてドーピング問題で揺れ、
夢をあきらめざるを得なかっ
た渦中の１５歳、ワリエワ。
個人戦のショートでは１位で
通過したものの、その後さら
にドーピング問題は過熱して
いく。
そのままフリーを辞退するべ
きとの声もあったが、それも
できない状況にまで追い込ま
れていたのかもしれない。
反ドーピングを唱える人々の
ワリエワに対する憎悪・嫉妬。
それでも金メダルを要求する
祖国との間に挟まれた状態で、
このリンクに立った１５歳ワ
リエワの胸中は計り知れない。
国レベルの疑惑を一身に背負
い演技したフリーでは、精神
状態が安定せず、満足な演技
ができるはずもない。
世界中の非難を一身に受け、
何度も転倒しながらも途中で
投げ出さず最後まで演技し続
けたワリエワ。
ワリエワには演技することし
かなかった。
そのメッセージともいえる演
技を見たアスリートや関係者
はワリエワ個人ではなく、そ
んな環境を長年に渡り作り上
げてきた大人達に非難の矛先
を修正。
フィギュア選手の寿命は短く
いかに卓抜した技術を持った
ワリエワでも時代の流れによ
り、最初で最後のオリンピッ
クだったのかもしれない。
また社会的な復帰ができるの
かもわからない。
ワリエワ個人としては、もう
充分に制裁を受けたと思う。
この際、スケート選手を自分
の利益としてしか扱わない黒
幕にはこの業界から去っても
らいスケート界を、浄化して
いってほしいです。
なくなった祖母に捧げる
プログラム。
>
In Memoriam カミラ・ワリエワ
「滑っている時は蝶をずっと
追っています。蝶は夢だと考
えてて、求めて、逆に呼ばれ
ている感じ。最後には蝶を捕
まえて、夢が叶うんです」。
ワリエワがこのプログラムで
こんなことを言っていたのを
思い出すと泣けてくる。
彼女の流れるようなスケーテ
ィングと表現力、存在感。
何回も見たいというファンは
多いはず。
私もカミラ・ワリエワの演技は
ずっと見ていたいと思ってます。
