もうあんたの夢に、ついて
いかれへんようになった。

下を向いたまま涙をこぼして
いる女を見て男も黙ってうな
ずくしかなかった。

そしていつものように海に車を
走らせ、いつもの場所に来た。


悲しい色やね
1982(昭和57年)
上田正樹
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:星勝


悲しい色やね 上田正樹

「悲しい色やね」の大阪の海
というのは、作詞の康珍化が
尼崎から見た大阪の海のイメ
ージを指していたとのこと。

僕が大阪に住んでいたころは
夜の大阪港や南港に車を止めて、
暗い海の向こう側に、灯る明か
りを見ながら友人や、彼女と
いろんな話をしたっけ・・・

夜の静かな海を見ながら
車の中でしか話せないこと、

意外な身の上話に共感したり、
一緒に泣いて、笑って、怒って
本音で話していた。

それがいつの間にか、みんな
大人になり、忙しくなり会える
時間もなくなり自然と消滅して
いった。

今思い出すとぞれが、青春の
大事な1コマだったんだと
。。。